ヴィッセル0−0東京
観衆:9,213人@神戸中央球技場
「果たして、東京は復調したのか?」前節の結果を受けて提示されたこのエクスキューズの答えであるが、残念ながら”ノー”と言うべきほかないようである。
確かに、ヴィッセルの「要注意人物」近藤祐介に対しては、主にベテラン藤山が彼に密着する形でマークを切らさず、有効な形で前を向かせなかったことによりほぼ完封せしめた。ただ、攻撃面は余りにも単調で、お粗末であった。
この単調且つお粗末な攻撃がたとえば主力の不調などによる一過性の性質のものであれば、時にはそんな試合もあるよね、なんてことですむかもしれない。しかし、現実にはそんな試合がずっと続いているのだ。ということは単なる一過性のものではないという可能性が極めて高いと言える。つまり、今季の東京攻撃陣の内容の悪さに関して何らかの明確な形での原因が存在すると言うことだ。
フットボールのピッチ内の諸問題を構成する要素として能力面と戦術面の二大要素があるが、東京に関しては能力面における問題はほぼ問題とならないと考えてよい。東京の選手の顔ぶれを見れば国内屈指の陣容を誇ることには論を待たず、選手の能力面の問題が試合の運び方に決定的な打撃を与えているとは考えづらいからだ。となると、「真犯人」は戦術面における問題という結論が導き出せる。そして、この問題に関しての最終責任者こそ、監督というポジションである。
答えは見えたのではないだろうか。
【選手寸評】
塩田 5: この日の彼はキャッチングに不安定さを見せた。”事実上の失点”にも主犯格として関わる形に。
徳永 5.5: 前節と異なり、強気の突破が見られなかった。ドリブルに思い切りの良さがなく、迷いが見られた。
今野 6: 守備面で安定も、攻撃面で彼の能力が発揮されるシーンはあまり訪れなかった。
藤山 6: 祐介封じは成功に終わった。身体が対処法を覚えていたのだろうか。ボールを奪ってからのプレーに正確さと積極性を欠いたが…
金沢 5: 再三にわたる朴康造の突破に押し込まれ、ディフェンスラインが下がってしまう原因に。
浅利 6: バイタルエリアを相手の好きなようにさせなかった。加えて鮮やかなロングフィードも見せた。
福西 5: 要求していることが周りと違うのであろう、動き出しが遅く、特にパスレシーブ面でちぐはぐさをのぞかせた。
(71” →梶山)
石川 5.5: シュートなのか裏へのパスなのか中途半端なシーンもあったが、右に張り付きさえしなければまだ戦力としてカウントできることは証明できたか。
(64” →規郎)
栗澤 6.5: この人こそオシム氏の言う「水を運ぶ人」に該当する人物だと言えよう。ただ、それがこの人だけなのが今の東京の問題点なのかもしれない。この日も的確なチェック、味方のフォローに唸らせる面を見せてくれた。決定機を演出する正確なロングパスも2本ほど。
ワンチョペ 5.5: この日はボールキープ時に余計な”コネ”を入れシュート機を逸するシーンがチラホラ見られた。
(80” →憂太)
ルーカス 5: シュートがことごとく不正確、周りのフォローが遅れがちであったこともありイライラ感が拭いきれない感じのプレーに終始。
(交代選手)
規郎 4.5: 浅利からのロングフィードは決めなければいけないだろう。この局面以外にもあったシーンだが、彼はボールが空中にあるときの処理が拙すぎる。また、クロスを上げるときにそれ以外の選択肢の可能性を全く見せないため相手からしてみれば非常に守りやすい。これら以外にも数多くの欠点を有する彼だが、今挙げた二点については特に早急な是正が必要だ。
梶山 5: 何をしてよいのか解らない風に見えた。明確な指示は何ら出されていなかったのではないかと推察される。
憂太 ー: 出場時間短く、評価不能。
原 2.5: 選手交代のプランをあらかじめこさえておいて、目の前の状況など一切お構いなしに立てたプランをただ実行することにのみ心血を注ぐ。
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