2007年05月05日

2007 J1 第8節 ヴィッセル−東京

2007 J1 第8節
ヴィッセル0−0東京
観衆:9,213人@神戸中央球技場




「果たして、東京は復調したのか?」前節の結果を受けて提示されたこのエクスキューズの答えであるが、残念ながら”ノー”と言うべきほかないようである。

確かに、ヴィッセルの「要注意人物」近藤祐介に対しては、主にベテラン藤山が彼に密着する形でマークを切らさず、有効な形で前を向かせなかったことによりほぼ完封せしめた。ただ、攻撃面は余りにも単調で、お粗末であった。

この単調且つお粗末な攻撃がたとえば主力の不調などによる一過性の性質のものであれば、時にはそんな試合もあるよね、なんてことですむかもしれない。しかし、現実にはそんな試合がずっと続いているのだ。ということは単なる一過性のものではないという可能性が極めて高いと言える。つまり、今季の東京攻撃陣の内容の悪さに関して何らかの明確な形での原因が存在すると言うことだ。

フットボールのピッチ内の諸問題を構成する要素として能力面と戦術面の二大要素があるが、東京に関しては能力面における問題はほぼ問題とならないと考えてよい。東京の選手の顔ぶれを見れば国内屈指の陣容を誇ることには論を待たず、選手の能力面の問題が試合の運び方に決定的な打撃を与えているとは考えづらいからだ。となると、「真犯人」は戦術面における問題という結論が導き出せる。そして、この問題に関しての最終責任者こそ、監督というポジションである。

答えは見えたのではないだろうか。





 【選手寸評】

塩田 5: この日の彼はキャッチングに不安定さを見せた。”事実上の失点”にも主犯格として関わる形に。

徳永 5.5: 前節と異なり、強気の突破が見られなかった。ドリブルに思い切りの良さがなく、迷いが見られた。

今野 6: 守備面で安定も、攻撃面で彼の能力が発揮されるシーンはあまり訪れなかった。

藤山 6: 祐介封じは成功に終わった。身体が対処法を覚えていたのだろうか。ボールを奪ってからのプレーに正確さと積極性を欠いたが…

金沢 5: 再三にわたる朴康造の突破に押し込まれ、ディフェンスラインが下がってしまう原因に。

浅利 6: バイタルエリアを相手の好きなようにさせなかった。加えて鮮やかなロングフィードも見せた。
 
福西 5: 要求していることが周りと違うのであろう、動き出しが遅く、特にパスレシーブ面でちぐはぐさをのぞかせた。
(71” →梶山)

石川 5.5: シュートなのか裏へのパスなのか中途半端なシーンもあったが、右に張り付きさえしなければまだ戦力としてカウントできることは証明できたか。
(64” →規郎)

栗澤 6.5: この人こそオシム氏の言う「水を運ぶ人」に該当する人物だと言えよう。ただ、それがこの人だけなのが今の東京の問題点なのかもしれない。この日も的確なチェック、味方のフォローに唸らせる面を見せてくれた。決定機を演出する正確なロングパスも2本ほど。

ワンチョペ 5.5: この日はボールキープ時に余計な”コネ”を入れシュート機を逸するシーンがチラホラ見られた。
(80” →憂太)

ルーカス 5: シュートがことごとく不正確、周りのフォローが遅れがちであったこともありイライラ感が拭いきれない感じのプレーに終始。

 
(交代選手)
規郎 4.5: 浅利からのロングフィードは決めなければいけないだろう。この局面以外にもあったシーンだが、彼はボールが空中にあるときの処理が拙すぎる。また、クロスを上げるときにそれ以外の選択肢の可能性を全く見せないため相手からしてみれば非常に守りやすい。これら以外にも数多くの欠点を有する彼だが、今挙げた二点については特に早急な是正が必要だ。

梶山 5: 何をしてよいのか解らない風に見えた。明確な指示は何ら出されていなかったのではないかと推察される。

憂太 ー: 出場時間短く、評価不能。




原 2.5: 選手交代のプランをあらかじめこさえておいて、目の前の状況など一切お構いなしに立てたプランをただ実行することにのみ心血を注ぐ。








ラベル:FC東京
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2007年04月22日

2007 J1 第7節 東京−横浜FC

2007 J1 第7節
東京 1−0 横浜FC
観衆:22168人@味スタ

【得点】
46’ 今野(東京)






端的に言うならばば横浜FCがこの試合への対処を誤ってしまったこと、それが東京の勝因といえよう。
昨年全くのノーマークであったにも拘わらず怒濤の快進撃を続け、ついには国内最高峰リーグに到達した横浜FC。その原動力となったものはやはり「守備力」であった。しかし、J1で戦う今季、ここまでの戦いぶりを見るとそれをあまり前面には押し出していないように見受けられる。よく言えば新たな戦い方を模索しているとも言えるし、悪く言えば自らの長所を生かしていない戦い方であるとも言える。今日のこの試合に限って言えば、悪い方の意味合いで語られることになってしまったようだ。

横浜側の立場に立てば、開始直後から完全に自陣に引き籠もって東京を前掛かりにさせたところでボールを奪って素早く縦に長いボール入れる戦い方でやっていれば先制することは比較的容易くできたのではなかったかと思う。特に、最近の東京の調子の悪さを鑑みれば。そして、先制した後は更に前掛かりにならざるを得なくなった東京に対し冷静に同じ手順を踏み追加点を手に入れる。これでジ・エンド…となったことだろう。しかし、青年監督高木氏率いる横浜はその手段は取らず自らボールをポゼッションする道を選択する。ただ、慣れないことをやっているせいか、パス回しは実にぎこちない。GK菅野からのロングフィードがことごとくFW陣に通っていた事実とは対照的なコントラストを描く。対する東京もここまで孤軍奮闘してきた福西が大ブレーキ、横浜のぎこちなさにおつきあいするような形で前半を終える。

後半開始間もなく、横浜ゴールエリア付近で密集状態になっている時間帯、その密集を嫌うかのように中盤センターでフリーになっていた浅利にボールが戻る。そこから以前の彼では考えられないほどの正確なフィードがゴールエリア左側に位置していたワンチョペの頭にピタリと入る。それを見ていた今野がススッと飛び出しを開始、果たしてその今野の動きを見越したボールが足下に落ちる。ワンタッチ後、シュート。その後、一拍おいてスタジアムに渦巻く歓喜。横浜にとって是が非でも手にしたかったであろう先制点、それは東京の手に。横浜はその後完全に攻め手を失ってしまう。前半に慣れないことをした代償を、東京の選手よりも先に運動量が落ちてしまうという事実でもって支払うこととなってしまったからだ。

今季のホーム初勝利をようやく上げることに成功した東京。ただ、これでチーム状態が完全に上向くかというと、それは安心しない方が賢明だろう。こう言っては悪いが、横浜が本来の持ち味を出し切れないまま自滅してしまった感が非常に強い。よって、東京が復調したかどうかの判断は保留すべきと考える。それに、これまでてんで出来ていなかった選手間の連携がわずかな短期間でスムーズになるなんて余程の名将でもない限り不可能なことでもあるし、現監督にそれが可能ならば今頃こんな順位にはいないはずだ。

ということで、まだまだ油断は禁物。今後も注意深く様子を見守る必要がある。
そして、早くも試金石となるべき試合が来週に迫っている。


そう、あの近藤祐介を擁するヴィッセル戦である。


”当時の監督”が墨守し続けるシステムに適合せず、東京での居場所を失い都落ち。
しかし失意の西国で自らの持ち味を生かせるシステム・ポジションをこさえてくれた名将バクスターの期待に応える形でヴィッセルJ1復帰の原動力となり、今や日本代表に名を連ねるまでに成長した。

東京はかつて自ら帯刀していた刀によって斬られてしまうのか、それとも…?







 【選手寸評】

塩田 6: 可もなく不可もなし。ただ、キック精度は菅野と比べると大きく見劣りした。今後、彼の存在を到達すべき目標として意識して欲しい。

徳永 7: 強気の突進が流れを呼び込んだ。前方スペースへのフワリと浮かせたロビングパスはことごとくチャンスを演出。他の味方も真似し始めるなど、好循環の生みの親。守備面でもCBの経験が落ち着きとゆとりをもたらしていた。前京都監督の柱谷幸一氏が「日本最高峰の右サイドバック」と評していたが、私は「日本のオッド」と呼ばれる存在になって欲しいと希望する。

今野 6.5: 試合開始直後こそ前に出すぎて裏を何度か衝かれたが試合が進むにつれて徐々に修正。次第に危なげなくなった。得点シーンは見事の一言。

藤山 7: 衰えぬインターセプトの切れ味。その勢いのままの果敢な前方進出。この男も間違いなく流れを呼び込んだ一人だ。

金沢 5.5: 攻撃面で淡泊な印象は否めなかった。かつてのダイナミックさはまだまだ出ていない。

浅利 7: 自らに課せられた仕事はきっちり果たしたと言っていいだろう。加えて、決勝点を演出したパーフェクトフィード。採点1点分をこのフィードに捧げる。

福西 4.5: これまで東京の崩壊を体を張って食い止めていたその人が、この日は一転、「最も東京らしい選手」に。パスを受けない、シュートしない、動きが効果的ではない、簡単にミスパスする、etc.…。 ”毒”が回るのって早いもんですね。

石川 5: ここ最近のお約束であった「サイドべったり」の姿勢は改善を見せていた。しかし、中央への突進はまだまだ中途半端。もっと相手を引きつけないといけない。これまでの「過ち」を改めようとする姿勢が垣間見えたことは評価すべきだが。
(71” →規郎)

栗澤 8: 誰のおかげでこの試合に勝てたか一人だけ挙げよ。こう問われたら私は躊躇なくこの男の名前を挙げる。正確な予測による位置取りでイーブンボールをことごとく奪取、サイドを問わず広範囲において活動しパスの受け手として絶妙なボールレシーブを見せ、派手さこそないが的確な繋ぎで東京の攻撃に有機性をもたらした。横浜の中盤にまともなボールが行き渡らなかったのは、そのほとんどがこの男の功績によるものだと言っても過言ではないだろう。
(89” →川口)

ワンチョペ 6.5: この男は変わらず質の高い動きを見せてくれた。ただ、これまでとの違いは、ようやく周りが彼の動きを理解し始めたことだ。それだけに、これから本領発揮といったタイミングでの不可解な交代。それは「レイテ謎の反転」に匹敵するミステリーである。
(66” →憂太)

ルーカス 7: ワンチョペという存在が彼へのマーク集中を和らげ、それによって得られた自由が彼にダイナミズムを与えた。しばらくはこのコンビで熟成を見てみたいものである。平山?彼はまだ「個」での仕事しか期待できない。人とのコンビネーションで局面を打開するという面では、現状非常に心許ない。


 
(交代選手)

憂太 5.5: 「煮えきらなさ」がところどころ顔を覗かせていた。相手からこぼれてきたボールがある場合、トラップして流れのままプレーした方が効果的に思える局面でもボールが外に出るのを待ち、プレイを切ってしまう。東京の選手はスローインのボールをまともに受けられないというのに?わざわざ不利な選択肢を選んでしまうのは実にいただけない。
もっと積極的に!もっとダイナミックに!

規郎 6: 可もなく不可もなく。評価不能というわけでもないが、この日の彼に関してはこれ以外の言葉が見あたらない。

川口 ー: 出場時間短く、評価不能。




原 3: ワンチョペの早期交代には心底失望させられた。この人には人の心というものが分からないのか?今日の勝利も別の見方をすれば、監督解任を遅らせてしまっただけとの解釈も可能ではあるが、思わず首肯したくなってしまう。まあ、現実問題、在野の人材で計算できる人材は現状見あたらないし(国内の場合)、ユースに2年連続で迷惑を掛けるのも得策ではないし…。リッピなんて無理ですかね(笑)






ラベル:FC東京
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2007年04月12日

サポーター気質の変化

近年、東京のサポーターの性質が昔と大きく変わってしまってきている。
それも、僕にとっては、望ましくない方向に。


まだ下部リーグで上を窺っていた頃、その”上”に上がったばかりの頃、
東京サポーターの評判はといえば、「他チームの選手のこともよく知っている」
「身びいきしすぎず、客観的にフットボールを見ている」「東京が好きである以前に、まずフットボールそれ自体を愛している人が多い」などと、そんなに褒めなくても…と面映ゆく感じられる程サッカー関係者からの評判はすごぶる良かった。そんな声を反映していたように、かつての東京サポーター同士の会話といえば、東京それ自体の話はそこそこに、「俺この前マリノスと磐田の試合に行ってきてさあ、やっぱ名波はすごいね」「俺は山形の試合行ったよ。念仏懐かしかった!」「俺なんてJFL観に行ってたぜ」「オイオイ、お前ら何を小さい話をしてるんだ、フットボールといえばイングランドだろう?俺はこの前…」なんて感じで東京以外の話に夢中になっていたものだ。東京以外の他のフットボールを知っていること、フットボールを”相対化”できていることが東京サポーターの間では「粋なこと」と理解されていた。


過去形で書いたのは、勿論、現在は状況が全く異なってしまったからだ。


僕は、先に書いたようなかつての東京サポーターの間に流れていたファナティック過ぎない緩い空気感が好きだし、そうでなければ僕は東京に好感を抱くこともなかっただろう。僕は東京を好きになったときと同じ調子で今も東京サポーターと会話する。しかし、相手は変わってしまっているのだ。ないしは、相手が比較的新しいサポーターゆえ同じ空気感を有していなかったりする。返ってくる答えは、「お前はユースやサテライトを見ていないから、東京のことを語る資格はない」「東京の試合に来ずに他の試合を見るとは何事だ。お前には忠誠心が足りない」といった意味合いの答え。



でも、それって余りにも原理主義的に過ぎやしないか。
そして、余りにも「東京的」でないとは思わないか。


僕は、ただ、寂しい。



 
ラベル:FC東京
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カップ戦でベストメンバーを強要する愚

J合同委員会、ナビスコ杯での最強メンバーによる試合再確認(サンケイスポーツ)




ずいぶん昔、ナビスコ杯にて福岡がスタメンをがらりと入れ替えたときに問題となり、しゃしゃり出てきた糞川淵が各チームにベストメンバーを組むよう強要したものと記憶しているが、まだ残っていたのか。忌々しい。

この規定のせいで思い切った若手起用が図れないんだよ!
それにリーグ戦で疲れ切った選手を無理矢理カップ戦に引っ張り出させるような真似をして何の得があるんだ?それこそカップ戦の裏に代表合宿とかを持ってくるべきなんじゃないのか?ただでさえ練習時間が足りないんだからさ。レベルの高い選手は晴れて代表合宿に参加ないしは代表戦に出場、そこに至らない選手は鍛錬の意味でカップ戦に出場する。これでスッキリするんじゃないか。

大体カップ戦にリーグ戦と同等の価値を持たせようとする意図が分からない。
サッカー選手にとって最も価値の高い試合はリーグ戦であり、カップ戦がそれを価値で上回ることは本来あり得ないこと。各種カップ戦の出場資格は須くリーグ戦の成績を基礎として従属的に決定される性質のものだからだ。
サッカー選手の価値はリーグ戦でどれだけ活躍したかで決まる。いくらカップ戦で活躍したところで、リーグ戦で活躍できないのなら結局の所全く意味はないのだ。


リーグ戦とカップ戦の本来あるべき関係性を歪めるこの糞規定は、即刻撤廃されるべきである!


 


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2007年04月09日

2007 J1 第5節 東京−新潟

2007 J1 第5節 
東京1−3新潟


この日、東京側に目に付いたことを以下に列記してみよう。


・キックオフ後にFWから回ってきたボールを何の目的もなくダイレクトで大きく前線に蹴り出し、易々と相手ボールにしてしまう今野(何が狙いだ?)。

・自陣でボールを持ったとき、プレスが掛かってないにも拘わらず闇雲に前方にクリアし、相手に拾われる(声かけろよ)。

・中盤ないしバックの選手がボールを持っていて、前線に出そうとしても当の前線の選手は全員ラインの裏に飛び出そうという同じ動きしかせず、降りてボールを受けたり、斜めに走ってスペースを空けてそこに選手を入らせるなどといった動きは皆無(みんなと同じ事をしなきゃ不安かい)。

・エリア内で相手を完全に崩すことも出来ないくせに、シュートだけは完全にコースが開いてからしか撃とうとしない。当然、コースが開く前にボールロスト。

・ヘッドでのパスが不正確なのに何故か多用する選手多し。しかもダイレクトで。
当然のように上手く味方に収まらない。

・全ての局面において、スペースメイキング・進出の意識が皆無。

・少年サッカーの初期段階で口を酸っぱくして言われる「パスアンドゴー」をきちんと実践している選手がほぼ皆無。

・味方がパスの出しどころに困っていてもフォローに決して行かない。ただ見てるだけ。

・受け手が要求している方向と逆の方向にしかパスが出ない。

・ぽっかりと空いてしまっているポジションがあるのに、誰も率先して埋めに行かない。



思いつくまま上げてみたが、何かお気づきであろうか?

そう、極めて「いつものこと」なのだ。
「いつものこと」、それは、「いつまで経っても変わらない」
ということを意味する。
問題点に気づいていないのか?それとも気づいていながら直そうとしないのか?
まあ、いずれにせよ、プロとして相応しくない所業であることに変わりはない。

この試合の翌日、とあるJFLの試合を見てきた。
JFL、すなわちアマチュアだ。
しかし、ボールがスムーズに回る。きっちり要求した方向に正確にパスが出る。スペースが出来たら、誰かが埋めに走る。ゲームに「流れ」が出来ていた。
しかし、これをやってのけた選手達はプロではない。アマチュアだった。
アマチュアでも、これだけのことが出来る。
翻って、プロであるはずの我が東京の選手は?
もしこの試合での彼らの対戦相手が東京であったならば、為す術無く敗れ去るであろう事は容易に想像できた。



 「…こんな醜い東京にしたのは、一体誰なんだ?」

その試合を見終わってから、ふとそんなことが頭に浮かんだ。
夕闇迫る試合会場を背に、脳裏を過ぎる絶望の予感。
我々は既に、地獄へと続く扉を開いてしまったのかもしれない。






 【選手寸評】

塩田 6: レギュラー奪還。そして大量失点を食い止める働きで実力を誇示。

伊野波 4: いつもオロオロ。自信なさげなポジショニング。簡単に出し抜かれ、苦し紛れに後ろから引きずり倒す。退場は当然の報い。非常に惨めな選手だ。

徳永 4.5: 中途半端なパスで危険なゾーンでのボールロストを繰り返す。集中力が切れていたことは間違いない。

藤山 6: 数少ない「戦っていた選手」の一人。鋭いアンティシぺーションに基づくインターセプトは変わらぬ存在感を放っていた。インテル時代のカンナヴァーロを思い起こさせ、それが不憫でならない。

金沢 5.5: 攻撃面で往年の面影を留めるも、守備への切り替えに若干遅さが目立った。本人だけの責任ではないが。
(81” →平山)

今野 4.5: 有効なポジショニングはほぼ無し。評価できるのは徳永のポジション付近を円状に回遊し、ボールを奪ってそのまま前に出ようとした1シーンのみ。そのほかの局面では、梶山、福西が飛び出しているのにもかかわらず自らも飛び出してしまい中盤のバランスを崩壊させるシーンが目立った。金沢が攻撃に出た後のケアも皆無だった。

福西 5.5: いつものようにパスの出しどころに困っていた。誰もフォローしてくれなければこの男といえども限界があるということだ。
(59” →ワンチョペ)

川口 3.5: 自陣で相手が近くにいるという事を想像だにせずに悠長に前を向いてトラップしようとしたことが命取り。「マノン!」の一言も掛けなかったであろう味方にも非はあるが。攻撃面でもろくにボールも扱えないくせに小難しいことばかりやろうとして味方を困らせる。早期交代に反論の余地無し。
(37” →石川)

梶山 5: 消極的だった。いや、消極的にならざるを得なかった。

規郎 3.5: ”石川2世”。勿論悪い意味で。これ以上掛ける言葉すらない。

ルーカス 5: 適性外の1トップで何をやれと?何も出来ないことはこれまでの3年間で明白なのに?


 
(交代選手)

石川 3.5: ワンチョペが絶妙のタイミングでフリーになる。早くボールを出せ、スタジアムにいた誰もがそう思っていたに違いない。だが、この男はスタンドプレーに走り、絶好機をフイに。天を仰ぐワンチョペ。この男への評価が決定した瞬間に思えた。この男、一体どこまで周りを引っかき回せば気が済むのであろうか?

ワンチョペ 6.5: 相変わらず、素晴らしいポジショニング。しかし、ろくなボールは回ってこない。口で何度言っても分からないなら、もう味方を殴ってもいいぞ。特に石川や規郎あたり。もしそうなっても、俺はワンチョペを支持する。

平山 ー: 出場時間短く、評価不能。




原 3: この人物の第1次政権時初期と現在の違い。それは「クマさんの遺産」に他ならないことがよく解った。
ラベル:FC東京
posted by 東京カテナッチョ at 22:22| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月03日

2007 J1 第4節 柏ー東京

2007 J1 第4節
柏2ー0東京




 決して柏の攻撃陣が良かったわけではなかった。むしろちぐはぐさが目立った。
1失点目は菅沼の余りにも鮮やか過ぎる飛び出しという個人技によるものだし(鈴木達也のクロスは蹴り損ねの感があったためか他の選手は全く無反応だったがあっぱれ菅沼のみが反応していた)、2失点目はセットプレー。我らの守備陣がギタギタに切り刻まれたわけではない。
 にも拘わらずこの結果に至ったのは古賀・山根を中心とする柏守備陣が余りにも堅固であったことが一つ、コースをハッキリ開けてからしかシュートを打とうとせず少しでもコースが見えたら打つという強引さを欠いたことが一つ、石川と今野といった東京を象徴するキープレイヤー2人がそろって最悪なプレーに終始してしまったことが一つ、大きくいってこれらが原因であったと思う。
 私は常々、「東京の選手には基本が出来ていない奴が多い」と口にしているが、この日の石川と今野は正にその事を自らのプレーをもって証明してしまった。2人の”エース”がこの体たらくでは、もはや為す術はなかった。



【選手寸評】
土肥 6: 特に素晴らしいわけではなかったが、かといって落ち度も見られなかった。

伊野波 5: 石川のわがままに振り回された感はあるが、それで彼の優柔不断さが擁護できるわけではない。

徳永 6.5: 今日の彼はCBらしい動きを披露してくれた。マーカーに対する間合いの取り方は適切だった。

藤山 6.5: 冷静に状況に対処できており、非常に頼りがいがあった。この調子がいつまで続くかは去年の実績と彼の年齢から考えると確かに微妙ではあるが…

規郎 5: 守備時の1対1はDFとしてだいぶ様になってきた。しかし、攻撃への切り替えが遅く、また、攻撃参加の適切なタイミングはつかめていないようだ。

今野 3: 一旦味方のフォローに動き出したかと思えば、何を血迷ったか突如味方から遠ざかる。当てもなく中盤をフラフラ。まるで夢遊病者のようであった。何か精神的な問題を抱えているのではないか?東京入団時には福西同様のふてぶてしさがあったが、今年の彼にはその頃の面影は全くない。

福西 5.5: 今日の彼のプレーからは味方に対する侮蔑と絶望の念が感じられた。だが、そんな時こそ迷える子羊たちを先導してやってくれ!あんたが諦めちゃ、もう何も頼るものは無くなっちまうんだ!

石川 3: 彼のブログを見る限り、彼自身も問題点は認識しているようだ。しかし、だからといってこの日の彼のプレーが許されるわけでは決してない。それどころか、分かっていながらそれを実戦で解決しようとしないことに激しい憤りを覚える。試合でチームに貢献することより、自分が監督に怒られないようにすることを優先したのだから。
(交代→'45 梶山)

栗澤 7: 沈みゆく船に現れた一縷の希望。多少厳しめのパスにも諦めずチェイスする姿勢、的確なスペース進出、味方に随時パスコースを提供する献身性。去年までの彼には全く考えられなかったことだ。
(交代→'66 川口)

ルーカス 6: 人生最高の出来?の古賀に苦しんだものの、彼に出来ることはある程度やれていたと思う。右サイドに流れたときのプレーは某本職より遙かに適切で効果的であった。

平山 5.5: ポストは正確。しかし、多少遠目からでも強引に狙ってもらわないと…。FWってそういうもんだろ?
(交代→'66 ワンチョペ)



 (交代出場選手)
梶山 5.5: この日のように相手守備ブロックが高度に機能している状態で攻撃側が取り得べき選択肢は大きく分けて3つある。1.直線的なドリブルで突っかけて1対1の状況を意図的に作る。2.ミドルシュートを連打する。3.ワンツーで崩す。
 1.と3.の選択肢は梶山には不得意な分野であるからそこまでは求めない。だが、2.の選択肢は彼が最も得意とするところのはずだ。にもかかわらず、何故かこの選択肢を選ぼうとはしなかった。
 プレー全体としては、”前任者”との比較においては遙かにマシだった。だが、有効な結果が残せなかった点では全く同じだ。

ワンチョペ 6: 最前線で自らの動き出す方向のほんの少し先でボールをもらい、そのままの流れからシュートを狙う。何度もその意図を持ってプレーしていたのに、味方から出されるボールはすべて動きの逆。味方の無理解がよく表れている。

川口 5.5: 梶山の項でも述べた3つの選択肢。彼はそのいずれの可能性も乏しい。彼は裏のスペースが存分に空いたときにこそ有効な選手なのだ。この日は彼の日ではなかった。



原監督 5.5: 石川に下した決断は評価できるが、栗澤を下げたのは明らかに間違い。どう考えても今野でしょ。



 (番外編)
古賀 8.5: この日の彼こそ「鬼神」と評するにふさわしい。
 彼がこれほどの出来でなければ結果は違ったものになったかもしれない。
 名古屋時代からその高い才能を評価されてきたものの今ひとつ殻を破れずにいた印象があったが、この試合をきっかけにまだ見ぬ「A代表」への階段を駆け上るのか?
ラベル:FC東京
posted by 東京カテナッチョ at 00:32| 東京 ☔| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月28日

ここでいっそ徹底的に…

週末は日立台で柏戦。
東京サポーターの中においては「日立台なら勝てる」という人がどうやら主流派のようだが、私はそう楽観的には考えられない。
なぜなら、今のチーム状態は壊滅的で、もはや試合以前の問題のように感じられるからだ。

大分戦後の福西のコメントが炙り出してくれたように、このチームの選手はおよそサッカーに携わる者としての基礎が余りにもなっていない。しかもプロフェッショナルであるはずの彼らが一介のアマチュアでも出来ることをやれないわけであるから、もはやプロであるか否か以前の問題である。ここで今までのように下手に柏戦に勝ってしまってはせっかく出かかった問題点がまたもや隠蔽されたまま先送りされてしまい、膿を出し切らないままに終わってしまうことになる(これまでずっとこの繰り返し!)。その結果「取り返しの付かないこと」に近い将来なる位であらば、印象的な彼の地で徹底的に負けてみるのも長い目で見れば東京の為ではないか。忠成、吉朗、そして由紀彦。かつて我々の仲間であった彼らに我らの病根を更に鋭く抉り出していただくことになればこの上ない感謝。
ラベル:FC東京
posted by 東京カテナッチョ at 07:26| 東京 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月26日

ナビスコという名の練習試合

2005/03/25 練習試合(ナビスコ)
東京0−2大分




●福西崇史選手(F東京):
「パスを出したら次に動く、ボールが動いたらポジションを変えるという基本的なところを見つめ直さないといけない気がする。最後は、動けなくなってバラバラになってしまった。後半の失速は、全体的に間延びして中盤にスペースが出来てしまったことが原因。失点の怖さがでてラインも下がってしまった。1失点目は、人数がいるのに皆ボールを見過ぎてサイドをフリーにしてしまった。時間を遅らせなければいけないところで簡単に前を向かせてしまったことも大きい、基本的なところだと思う。コンディションを整えてチームとしてしっかり見つめ直していきます」



直接このコメントの中では言及していないが、このコメントは、ボールを持っても一向にフォローに来ない味方選手に対する怒りのメッセージだと受け止めた。石川も福西がボールを持ったときに限って何故か逃げるような動きをしていたし、今野や規郎に至っては行方不明、一番まともそうなルーカスですらローマ帝国滅亡時の皇帝コンスタンティノス11世さながら敵陣の混乱の中に消えた。今日の福西が悪いという人もいるだろうが、そうではない。悪いのは味方のフォローというサッカーの基本の「き」も出来ない他の選手達だ。

しかし、こういったコメントをしてくれる選手が東京にようやく現れてくれたという事実が何よりもうれしい。まあ、裏を返せば、それまではこんな事すら言い合えない甘ちゃん集団でしかなかったとも言えるが…。どこかゴルフウェアが似合いそうな孤高の一匹狼の風情。ぜひ「福西プロ」と呼ばせていただきたい。



 福西プロ。この腐りきった東京を変えてください!
 抵抗勢力からいじめや妨害にあったとしても、
 決して負けないでください。
 東京に健全な議論が出来る環境を築き上げてください。
 応援してます!
 




【選手評】
塩田 6: 混戦時にもあわてず冷静に対処。反応もよし。

池上 6: 1失点目こそやっちゃったが(相手の選手が2人縦に並んでいる状態で最初手前の選手に付いていたのにもかかわらず迷った挙げ句突如奥の選手にマークを切り替える→藤山がしかたなく手前の選手のチェックにまわる→取り残された吉本どうしていいか分からずうろたえる→逆サイドでボーッとボールを見ていた規郎→フリーの相手選手にズドンという見事なコンボ)、初めてのスタメンにしては悪くない出来。高いポジショニングセンスは垣間見せた。オーバーラップも献身的。戦力としての目処は立ったと見てよいだろう。

藤山 6: 吉本という重荷を抱えながらにしてはよくやったというべきか。

吉本 4.5: 「ヴェルディとの練習試合のようなパフォーマンスを出せれば…」いや、それは現状無理な相談なのだろう。
精神的に脆すぎる。それは去年のサハラカップ決勝などでも実証済み。彼の心の中ではもはや負の連鎖が起こっていることだろう。これ以上起用し続けても墓穴を掘るのみ。ますます自信を失うのみだ。当分の間は戦力として考えない方がよい。寺にでも籠もって己の内面と対話をし、自分自身と徹底的に向き合う必要がある。

規郎 4: 「ミスター一本調子」が迷ったところで選択肢は他に何もない。

今野 4: 福西の最も近くにありながら、一切有効なフォローをせず。恨みでもあるのだろうか。もし仮にそうだとしても、私情をピッチに持ち込んだのならプロ失格。

福西 7: ボールを持っても何故対面の選手が福西には飛び込んでこないのか?他の選手はすぐに詰められるのに?その答えを他の選手は考える必要がある。そんなクエスチョンを提供してくれた彼に敬意を込めて。

憂太 5.5: 確かにサイドチェンジにはセンスを感じる。だが、気持ちがゴールに向いていない。何故フリーのワンチョペに気がつかないのだ…!!

石川 5: 中央に入ってのスルーパスや左サイドからの突進など、いつもの右サイドべったりではない要素も見せた。だが、何故もっと続けない?そして、何故福西のパスから逃げる?

ルーカス 5: 空回ってバランスを崩す。

ワンチョペ 6: 滑るピッチ、良くないコンディション。
だが、DFとDFの間を巧みに衝くポジショニングは健在。もっと見たかった、いや、見るべき選手だった。

(交代選手)
金沢 5: いいときのパフォーマンスとは程遠い。衰えでなければいいのだが。相手が詰めてきてテンパっている吉本にリターンパスを返すのは新種のいじめですか?

赤嶺 5: 意味不明采配の犠牲者。

リチェーリ 4.5: 陸上選手はちゃんとトラックを走りましょう。




解説原博実 3: あなたは1年間の解説者生活で何を学びましたか?







P.S. 長々と更新できずすいません!
私事で申し訳ないのですが今後もいろいろとやらなければいけないこともあり
更新ペースはしばらくこんな調子で続いてしまうかと思われます。

こんな廃墟と化しつつある当ブログですが
今後もご愛顧いただければ幸いに存じます。


相互リンクをしてもいいよ、なんておっしゃる大変ありがたい方にはオファーがあれば随時承りますのでどうぞよろしくお願いします。
「更新ペースの遅いブログとはリンクしない」という方針の方なら如何ともしようがありませんが(笑)
ラベル:FC東京
posted by 東京カテナッチョ at 00:57| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月27日

なんとかなるんじゃない?

やっとですねえ、生のサッカー。
東京は実際の所どうなんだろう、ヴェルディはまたお笑いに磨きがかかっているんだろうか、などと考えながら久しぶりの味スタへ。

新宿から京王線に乗ろうとすると、特急が飛田給に臨時停車するというではないか。ホームにはいかにもそれとおぼしき多くの人々。このせいか。やはり観戦料タダは偉大だ。
意外と緑色の人間がチラホラ。東京とおぼしき人々は例外なくアキバ系の出で立ちだが、緑色の人々は意外にもいかにもシティーボーイといったカッコイイ奴多し。ファッションセンスでいきなり完敗か。縁起が悪いぞ。

呉越同舟の後、味スタ着。いるいる。人人人。これを書いて飲むと緊張しない。ではなく。いるんですよ、人が一杯。皆サッカーに飢えていたんだなあ、と感じるひととき。



試合内容は、まあこんなもんかな?って感じです。前線中央にぽっかりとしたものを感じましたね。森村はプロとして初めてのゲームにしてはよくやったと思うけど、やっぱり流れから消えているシーンは多かった。無理もないか。そして、話題のワンチョペ。ネット上では悲観的な見方が大勢を占めているようですが、私はそう考えなくともいいと思いました。というのも、この日のワンチョペ、私の目には明らかに全力でやっていないと感じられ、そうであるならばこの日の出来を持って評価の対象としてもしょうがないと思ったからです。外国人選手の中には、練習では全力でプレーすることはないものの、いざ実戦にはいるとそれまでのアレはなんだったんだと思わせるほど見違えるプレーを披露する選手が結構いたりします。ワンチョペももしかするとそんな選手の一人ではないか、という直感が湧いてきたのです。

森村がゴール前正面約40メートルの位置からワンチョペめがけて見事な浮き球のパスを出したシーンがありましたよね。あのとき、ワンチョペは森村を見ていなかったように見えました。そしていざパスが出されても「オイオイ俺かよ」といったような調子で気怠そうにボールを追いはじめ、結局そのボールには追いつけなかったんですが…。しかし、過去の映像でのワンチョペのプレーと比較すると、その時のワンチョペなら間違いなく追いついていると感じました。衰えているということでないのであれば、彼は己を実戦にアジャストする術を持っているはずです。もしかすると、日曜日の新聞上には「ワンチョペハット」「3チョペ」などという文字が躍っているかもしれません。まあ、あくまでも直感でしかないのですがね。これ以上こんなことを言ってると逆に佐藤寿人にハットを食らうかもしれませんのでこれまでにします(笑)


てことで、ワンチョペに関しては「なんとかなるんじゃない?」と軽く考えてます。




 

ラベル:FC東京
posted by 東京カテナッチョ at 20:34| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月18日

ワンチョペはまだフィットしないそうで

そろそろ開幕も近づいてきた。来週には味スタでプレマッチもある。
何年経っても開幕前のこの胸の高まりは変わらない。
常に新鮮な感覚が宿っている。


 「今年のチームはどうなんだろう?」
 「新しく入ったあの選手は?」
 「期待の新人は試合に出られるか?」


オフシーズン時にあれこれやきもきしていたことに対する答え、
すべてとは言えないものの、その一端は実感できる機会はすぐそこだ。






そんなやきもきの一つ。
「希望の星」ワンチョペが未だフィットしていないという情報。

何でも「ある日家に帰ってくると、母ちゃんと離婚したはずなのに何故か家で飯食ってた親父」であるヒロミいわく、「他の選手とリズムが違う。前に当てようと思ったときに違うことを考えている」と。

恐らく、ヒロミの頭の中ではワンチョペは1トップのポストプレイヤーとして考えられているのだろう。しかし、ワンチョペのプレーを見たことのある人ならご存じのこととは思うが、彼はいわゆる純然たるポストプレイヤーといった柄ではない。気持ち低い位置から前を向いての強烈なシュートが持ち味の若干シャドー気味のストライカー、という表現のほうがしっくり来ると思われる。まあ、それはそれでいい。だが、ヒロミがワンチョペを何が何でも”東京伝統の”4−2−3−1のフォーメーションに当てはめようとしているのであればこれは問題である。


監督ヒロミという人は、自分の理想とするフォーメーションがまず頭の中にあり、そこに選手をあてがっていくタイプの監督である。少なくとも、前任時までで判断するならば。

このタイプの監督は、チーム全体に共通のイメージを比較的早く浸透させることが出来るといった長所を有する反面、そのイメージに適合しない選手を結果的に排除してしまうという短所をも併せ持つ。由紀彦、福田、加賀見、喜名、そしてササ。これらの俊英たちはそれが為にチームを去る羽目になった。(正確に言えばササに止めを刺したのは名前を出すことも憚られる某ブラジル人だが)また彼らのような指導者は、特定の選手のために戦術を変えるといった柔軟性に欠ける。となると、ヒロミの監督としての性格が以前と変わっていないのであれば、ワンチョペも彼らと同じ運命をたどりかねない。



だが、



クラブの営業的にいえば、ワンチョペには是が非でも機能してもらわなくてはならない。広告塔は倒れてはいけないのだ。彼がポシャる事は、ビッグクラブを目指すというアドバルーンの墜落を意味する。スタープレーヤーを満足に生かせないクラブに次のスタープレーヤーは訪れないのだ。

そこで、監督原博実には今までの自分から一歩踏み出してみて欲しい。理想のフォーメーションありきの指導ではなく、今現在の手駒を最大限生かし、機能させるための現実即応的な指導を。

たとえば、「ワンチョペとルーカスの2トップにしてみてはどうだろう?」「そうなると中盤がスカスカになるのが東京における通例だが?」「今野と福西なら今まで通りにはなるまい。試してみる価値はあるだろう」「とするとサイドの用兵はどうするか…」といった具合に順序立てていろいろ考えてみることは出来るだろう。その結果を指導に生かしていく感覚で。






時期的なことから考えると、ワンチョペはヒロミのリクエストによって獲得した選手ではないかもしれない。しかし、だからといって彼を干すのは余りにも勿体ない事だし、先ほど述べた営業的側面からしても到底許されることではない。

そんな状況だからこそ、あえてヒロミには自分の殻を破っていって欲しい。積極的に自らの指導の幅を広げていって欲しい。2年前までとは違うヒロミを見せて欲しいのだ。そうでなければわざわざ我々の許に帰ってきた意味は無いし、我々を沸かせてくれた1年間の解説者生活で得たものは、このためにこそ生かせるはずなのだ。



それが達成できた時、彼、ヒロミは真の名君としての栄誉を恣(ほしいまま)に出来るであろう。そして、そうなることを期待している。



 
ラベル:FC東京
posted by 東京カテナッチョ at 03:08| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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